長年にわたり音楽と向き合ってきた著者が、西洋音楽史の広大な世界をわかりやすく描き出した一冊。グレゴリオ聖歌からルネサンス、バロック、古典派、ロマン派へと続く西洋音楽の大きな流れを軸に、さらにアメリカや南米、日本へと広がる多彩な音楽文化までを幅広く取り上げている。
バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ドビュッシーといった著名な作曲家のみならず、女性作曲家、民族音楽、オペラなど、多様なテーマを丁寧に紹介。音楽史の背景にある宗教、社会、文化、人々の営みを立体的に浮かび上がらせながら、西洋音楽の魅力と奥深さを親しみやすい語り口で伝えていく。紹介される楽曲にも触れながら読み進めることで、「音楽を学ぶ楽しさ」を自然に感じられる内容となっている。音楽を心の支えとする人が増えてほしい――そんな著者の静かな願いが込められた、長年の学びと経験の集大成。